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ボイトレの名著『ベルカント唱法』の内容を簡単に解説。

なかにしけん

メンタルボイスボイストレーナー。 ▶︎ESPエンタテイメントヴォーカル科卒業 ▶︎メンタル心理カウンセラー資格 ▶︎ボイトレ歴10年 【歌で自分に自信をつける!】をモットーに、当ブログでは趣味でも本格的な音楽の知識を身につけたい人向けに、さまざまなボイトレ・音楽情報を掲載しています。

この記事はこんな方におすすめ

  • 『ベルカント唱法』がどんな内容か知りたい。

どーも!ボイストレーナーの中西健です♪

本記事ではボイトレの名著であるコーネリウス・リード著『ベルカント唱法~その原理と実践』について解説しています。

この本は書いてあることは、とても勉強になるのですが、なにせ200ページ近く文字だらけ。

けん

読むのが結構大変・・・

僕自身は、この本の著書であるリードを研究されている先生に直接歌を習いました。

そういった背景を踏まえてこの記事を書かせていただきます。

声区融合・母音の純化・メンタルピクチャー

いきなり少し難しい用語が出てきましたが、この3つこそがボイトレの真髄でありこの本のミソです。

用語解説

  • 声区融合(せいくゆうごう)→地声と裏声を等しく鍛え上げ融合させた状態。
  • 母音の純化→それぞれの母音がいっさい濁ることなく綺麗に聴こえる状態。
  • メンタルピクチャー→音をイメージすること

他にもベルカントの歴史や背景、現代のボイトレの問題点などが細かく書かれていますが、とりあえずはここを押さえておきましょう。

この本の目的は声楽黄金期のボイトレを復活させること

この本の主題は、声楽黄金期と呼ばれた時代のボイトレ方法を今の時代に復活させることです。

ベルカントとは美しい歌唱という意味で、18世紀ごろのイタリアはベルカントの時代と呼ばれるほど、名歌手が生まれていました。

この頃は今ほどボイトレの情報はなく、歌声を耳で音を聴いて美しいかどうかを判断していました。

しかし、19世紀に入りボイトレの世界に喉の中をのぞくことのできる喉頭鏡など科学が持ち込まれていきました。

けん

しかし、科学の介入はボイトレの世界を混乱させました。

科学的ボイトレの問題点

科学的なボイトレの問題点としてまず挙げられるのは、元々歌がうまい人ばかりを研究対象にしていたことです。

元々歌がうまい人の喉を喉頭鏡でみて、「鼻腔の開き具合」や「声帯の開閉」といったことを判断していました。

結果、歌がうまい人は声帯が閉鎖されている、鼻腔が開いているといった情報が流れて、声帯を閉鎖する練習をしようとか鼻腔に声を響かせようといったボイトレが生まれていきました。

つまり、うまく歌える人が歌った結果のみを追いかけていったということであり、これはうまく歌えない原因にフォーカスされていません。

イチローのバッティングフォームを真似すれば、簡単にヒットが打てるよと言われているようなものです。

そもそもそれに対応できる筋力や運動神経がないと話になりませんよね。

ベルカントのボイトレを使って声を綺麗にしよう

いっぽうベルカントの練習はひたすら原因に焦点を当てています。

歌声が綺麗に出せない人は、大抵以下の項目に当てはまります。

歌声が綺麗ではない人の特徴

そもそも綺麗な歌声に必要な喉の筋力が足りていない。

母音の音質が濁っている。

音を全くイメージできていない。

これらを解消する練習方法が最初にご説明した、声区融合と母音の純化、そして音のイメージです。

常に耳で自分の歌声を意識し、ゆがみのない母音で地声と裏声を等しく綺麗に聴こえるように練習する。

これは正直かなり地味な練習です。しかし、これを地道に行っていくことであなたの歌声は見違えるようにうまくなっていきます。

ちなみに僕は3年ほどこのトレーニングを行っていますが、かなりうまくなったと実感できています。

手始めに声区の分離の練習方法を別記事で解説していますので参考にしてみてください。

まとめ

今回はかなり簡単にかいつまんで解説しました。

もっとボイトレを勉強したいという熱心なあなた、ご興味があればぜひ読んでみてください。

もしかするとあなた独自の発見があるかもしれませんよ。

それでは今日もぼちぼちがんばっていきましょう。し〜ゆ〜☆

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